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書評 「「読まなくてもいい本」の 読書案内」




教養本をどれか一冊読め!と言われたら、私はこの本を激お勧めする。

理由は、現代の知や教養の見取り図を持てるようになる本だからである。

そして、タイトルのように、読まないで済む本や、学ぶことで労力が無駄になる学問を避けることができる
という意味でも使える本である。

著者によれば、旧来の経済学、哲学、心理学、社会学、政治学、法学などは、10年もすればまったく別の
ものになるという。

文部科学省が人文社会科学系の学部・大学院の統廃合を 迫った件で、教養に関しての議論が巻き
起こった。

人文の大学で教えている学問「(哲学や心理学、社会学、法律学、経済学)は、もはや時代遅れであり、
著者の本に書かれている新しい知のパラダイムに転換せざるを得なくなるだろう。

教養がどのように見直されていくべきか、現役の大学関係者はもちろん、これから大学に入る若者も、
本書の内容は示唆に富むだろう。これからの教養の進むべき見取り図を入手できるはずだ。

この1冊で、教養の見取り図を手に入れられる。
また、最新の使える教養も手に入るお得な本だ。

個人的には、教養本で、これほど感銘を受けたことはなかった出来栄えだと思う。
ぜひ、お勧めしたい。






 

書評 「結婚しないの?できないの?」

 




女性向け恋愛指南本です。ぐっどうぃる博士と双璧をなす森川教授の本です。
では、書評を書いていきます。

 

男にとっての性行為は、「関係の終わりの始まり」です「関係の始まり」である女
間には、恋愛コミットメントの逆転が起こるようになります。「デートのたびにセックス」が
恒常化すると、だんだんデートの質が低下してきます。

他方、女性のほうは2人の距離が縮まったと思い、なれなれしくなり、相手の男の愛情度に不満を覚えるようになるといいます。

男にとって恋愛の帰結が結婚ではなく、性行為である以上、女性がやすやすとセックスをさせないということが恋愛を長引かせるコツなのです。

「自然と結婚」が難しい理由は、「一夫一婦制」というのは、母子にとっては有利ですが、
その分、夫にとっては不利になるようにできているためです
。一夫一婦制とは、婚姻届
を役所に提出して、今後、お互いのみを長期的に保有し合い、今後の人生で一度
も浮気をしないことを宣言することです。この2人の関係を結びつけているのが恋愛感情です。
この関係が、うまくいかない理由がおもに4つあります。

まず、現実問題として、恋愛感情が長続きしない点が挙げられます。ドキドキす
るのは快感ですが、これがずっと長く続くのは身体によくないからです。健康になろう
とする私たちの身体はドキドキを抑えようとするので、恋愛感情は自然に消滅に向かいます。

第2に、恋人や夫婦間では当然、性行為を行いますが、その行為もおざなりになることです
性行為は、すればするほど満足度の総量は大きくなりますが、10回、50回、100回と重ね
るうちに、満足度は1回目に比べて減少していきます。生ビール1杯目はおいしいですが、2杯目
からはおいしさが減少していくのと同じです。


第3の問題点は、年齢に比例して女性の視覚的価値の変化が顕著で、視覚重視の男にとっては恋愛感情の消滅に至る期間が短いという点です。美人であることだけで結婚した男の恋愛感情は消滅する可能性が高く、消滅の速度も速いというのが特徴です。

ということで、視覚以外の要素で配偶者を選びたいのですが、実際に女性によっては視覚的要素の果たしてきた役割が大きい場合もあり、資産価値が下がることは不可避です。

他方、男の場合は、経済的資源が漸増していく給与システムになっているので、資産価値は年々上昇しているふうに考えられます。したがって、女性のほうに資産を増大させる能力がないと、夫婦間の商品価値にアンバランスが生じて、離婚か、そうでないときは価値の格差分だけ不倫するようになります。


結婚の第4の問題は、上記のような浮気(不倫)への罰則が、結婚前に比べて大きい点です。結婚前であれば浮気が発覚しても、多少の修羅場を覚悟さえすれば済むことですが、結婚後は、罰則規定があるので、離婚するとなると多大なコストが発生します。したがって、結婚前にモテる男にとっては、浮気が許されない結婚より、恋愛という中期保有の形態をとりつつ、相手をとっかえひっかえするほうが得策と考えているようです。

総合的に考えると、結婚の最大のメリットは「子ども」ということになります。

「恋愛バブル」とは、相手を好きになることによって、相手の資産価値を過大に評価してしまう現象で、「あばたもえくぼ」とたとえらえるものです。「一緒にいられないとつらい」「1分1秒でも一緒にいたい」「毎日彼のことを考えている」「世の中に彼ほど素敵な男はいない」と思った時期のことです。プロポーズは、恋愛バブルが生じているときのみ行われるものです。男側に「彼女を長期的に保有したい」と思わせることができたら、結婚できるということです。


逆に言うと、この常識を超えた恋愛バブルが生じている間しか、母子に優遇し、夫に対して不利な結婚を決断させる不合理な一夫一婦制の関係を、少なくとも男側から結ぼうとは思わないものなのです。

この2年くらいの短い時期を逃すと男は冷静になり、結婚に対して積極的ではなくなります。女性は「もう少し相手を見極めたい」「もう少し仕事が落ち着くまで」などと言っている場合ではなく、この時期にプロポーズと婚約を済ませてしまうのが得策です。


女性誌はいたずらにはやしたてます。「30代後半、モテ期到来」などと。アラサー・アラフォーの女性にモテ期はほぼ来ないのにです。女性誌は売らんがための商売です。医学的な見地から、女性の生殖力のピークはずばり19歳~20歳あたりです。その後、徐々に卵子が劣化していきます。それと同時に見かけも比例して衰え始めます。したがって30代ともなると、男から見た女性の視覚的魅力がかなり減退しているということがいえます。

 

既婚女性がパートナーと出会った年齢のピークは18~24歳くらいまで、通常は高卒から24歳ぐらいまでに「この人だ!」という相手を見つけなければ、結婚の可能性は低くなっていきます。多くの女性の「モテ期」は24歳までです。だから、24歳を過ぎてしまった女性であれば、いかに早くモテ期信仰を捨てられるかがカギになってきます。


さらにもう一つ。昔モテたあなたへ。「過去の栄光」は決して追わないことです。モテ期にしても生殖力にしても、ピークを過ぎてしまったことは事実なのです。もし20歳だったら、あなたがすべきことは、相手の男への妥協です。妥協するってものすごくイタく、受け入れがたいこととは思うでしょうが、他人から見ると、妥協できないで「過去の栄光」を追っているあなたを見るほうがもっとずっとイタいのです。 (この部分は私はよく理解できません。もし30歳だったらなら、文章が通ると思うのですが、本書には20歳と書かれています。妥協するのに20歳というのはおかしいと思うのですが。私の文章読解がおかいいのかなぁ)


むしろ危険な「そこそこモテた経験があるタイプ」。
見た目は普通、もしくは普通よりやや上のレベル。男との交際経験もゼロではない。理想の男性像もさほど高くない。それなのに、結婚の話がまとまらなかったというタイプの女性も少なくありません。つまり、そこそこモテるタイプでありながら、結婚には至らなかった30代の女性は案外多いのです。理由は、省エネ恋愛だからです。「私ってシャイな人だから、出不精で」「初対面の男とは何を話していいかわからないから、合コンとか苦手で」というように、恋愛に対して最初から極めて消極的な姿勢で臨んでいることをいいます。「省エネ」をしてきた女性には、「私のことをわかってくれる男性がいつか現れるだろう」という白馬の王子様幻想があります。努力して、受験も合格し、就職もできました。

つまり、「がんばれば報われる」と信じています。それを恋愛にも反映させています。


省エネ恋愛が難しい理由。計算は省略しますが(本書を読んでください)、1000人いて、結婚対象者がたったの17人になります。もちろん、これに年収はいくらが良いとか、学歴は大卒が良いとか、身長は170センチ以上とか、クサくて不潔な人は嫌だとか、遠距離は嫌だとか、好き勝手に条件を加えていくと、天文学的な数字になります。特別な努力をしないと、結婚できない時代なのです。


現在より3年、5年たったあなたには、残念ながら今と同じだけの市場価値はありません。本当に結婚を焦りはじめたときでは遅いからこそ、手遅れになる前に本気で結婚を考えたほうが賢いと思いませんか?


片思いの方へ。結婚が難しい時代だからといって、女性の方から、ガツガツ、積極的に告白して良いというわけではありません。女性の方から男に「好きだ」と告白すると、男から見ると、「無料」で「生殖機会」を手に入れるようなものです。自分から告白するのはよくない、ずっと待っていることもいけないとなると、どうしたらいいのでしょうか。

実は、好きな男の気を引くテクニックがあります。「ボディータッチ戦略」「シンクロナイズ戦略」
「短距離会話法」「モテ動詞戦略」「モテしぐさ」など。詳しくは本書で。


結婚という目的を達成するためには、「めんどうくさい」と思ったらだめです
。フットワークを軽くすることが重要です。投資して初めてリターンが得られます。結婚の場合は、時間、エネルギー、お金の3つが投資する原資ですが、とくに時間とエネルギーをほどよく相手に投資して効率よくハイリターンを目指す、これが結婚への近道です。

この意味でも、「めんどうくさい」「恥ずかしい」「勇気が出ない」と思ったりすることは致命的です。自分がどれくらいの大きなリターン(男の生涯年収3億円の半分)を獲得しようとしているのか、考えてみてください。

30代前半の男の年収の平均は432万円、30代後半になっても505万円と、女性が普通という「年収600万円」を超えることはありません。かろうじて、年収600万円の壁を超える年代は、45歳~59歳です。

社会人として成功している女性が陥る典型的パターンに「ベースライン思考」と呼んでいるものがあります。「ベースライン思考」とは自分を最低ラインとして異性を探すことを言います。社会的地位も自分と同じぐらい、年収も自分と同じかそれ以上、学歴も自分と同じかそれ以上を望むという考え方のことです。

 

経済的に不安を感じている結婚に踏み切れない男を攻略するには?
こう言うといいです。「一緒に暮らしたからといって、プレッシャーに思わなくてもいいんじゃないかな。生活費が2倍かかるわけじゃないし。私はそんな現実的なことよりも、2人が一緒にいられることのほうが大切だしうれしいな」と言い、さらに畳み掛けます。「そもそも結婚しても仕事は続けるつもりなので、今とそんなに状況は変わらないはずだよ。むしろ、私は定時に帰れるのっで、夕飯はお家で手料理を作ってあげられるから、楽じゃない?」と。


女性は占い好きですが、「運命」や「天命」や「占い」などを信じていては駄目です。将来は自分で切り開くものです。例として、知人の知り合いにずるがしこい男がいて、占い師にお金を積んで、自分のことを「運命の人」と言わせたところ、まんまとその女性は引っかかって、男と交際したという例があります。


「結婚のお試し同棲もいいかも」という女性がいますが、「同棲は結婚の最大の敵」と心してかかるようにしましょう。なぜなら、「与えすぎる女」になっているからです。「与えすぎる女」とは、結婚を願う女性が、男に対して尽くしすぎてしまう現象を言います。同棲すると、料理、掃除・洗濯、性行為を簡単に与えてしまうことになります。


強硬手段として、「できちゃった婚」もありです。全婚姻の25.3%を占めています。なんと4分の1です。少子化問題を食い止めているともいえます。ただし、「でき婚」にたどり着けるかどうか難しいです。(でき婚と人工中絶の割合は1対2で、人工中絶のほうが断然多い)


最適化とは、結婚する前に数人を横に並べて最良の相手を選ぶ方法です。なにしろ女性はおごられる側です。極端な話、1週間に7人の男とつきあうことだってできます。男はおごる側なので、同時に複数の女性とつきあうことが難しいです。

多少のモラルに反しますが、同時進行が相手にバレない限り、許されるでしょう。極端、結婚する前に浮気するのが女、結婚後に浮気をするのが男という構図です。例外事項ですが、芸能人はつらいところです。複数の男とつきあう戦略がとりづらいのです。ばれて、週刊誌に報道されたら、候補の男たちは、怒ります。あくまで、バレないことが前提です。


幸せな結婚生活の秘訣は、結婚に過度に期待しないこと。「恋愛バブル」は1年半~2年で消滅してしまいますが、恋愛バブルがなくても、相手を過度に高く評価したり、自分を過度に低く評価することで、幸せな結婚を継続できます。
1つは自己評価が低い場合、本当は70点の自分を50点と思えば、相手が70点だとしても、「自分にはもったいないくらい素敵な人」となります。2つ目は他者評価が実際よりも高い場合です。70点の相手を90点に過大評価しても同じように「自分にはもったいない人」になります。


結婚後は加点制度へ
。たとえば、夫にとっては、妻が朝ごはんをつくってくれたら加点になります。加点だから、すんなりと「ありがとう」の言葉もでてきます。その反対に「自分は働きに出ているのだから、妻が朝ごはんをつくるのは当然」と思えば、加点ゼロです。おいしくないものをつくったときにはさらに減点になります。

妻にとっては、残業をしてまで稼いでくれる夫には、加点。残業して夜遅く帰ってくるから減点では、一所懸命働く夫がかわいそうです。残業してまで稼いで経済的資源を供給しようとする男は、仕事の疲れと妻からの減点のダブルパンチで立ち直れません。

以上。

いつも応援ありがとうございます!

書評 「結婚を考えはじめた女(あなた)へ

 



ぐっどうぃる博士による、女性向け結婚本の決定版。以下、書評を書きます。

好きになった男性、目の前の男性に対してどう接するべきでしょうか?

ほとんどの恋愛指南書は、これらのことが書かれています。

でも、あなたが結婚を第一に考えているなら、「好きになった男性をどうするか」より、

どのような男性を好きになるか」です。

実は、男性は皆同じではありません。ある男性に効果のある駆け引きも、ある男性
には効果がなかったり、逆効果になったりすることもあります。

男性には種類があります。まず1つ目が「結婚を全く考えてない男性」です。彼らは、
まずは「自立」に向けて努力していたり、年齢がとても若かったりと、結婚をすること
に全くメリットを感じていません。彼らは、セックスとカジュアルな恋愛と、夢を追ったり、
何かでビッグになろうとしたり、歴史に名を刻もうとしていたりして、結婚どころでは
ありません。著者の主観で言えば、女性にアプローチする男性の1割程度がこの男性です。

ここに分類される「手当たり次第にいろいろな女性と体の関係を持つ不誠実な男性」
に関して言えば、見た目の綺麗な女性や、スタイルの良い女性、女性らしい女性は、
「私にアプローチしてくる男は、そんなのばかりだ」と感じているかもしれません。

それは当然で、彼らは強い性欲に支配されているがゆえに、女性のいる場所に積極的に
顔を出し、そのような女性に強くアプローチしていくからです。

一方で、見た目があまり綺麗でない女性や、地味な女性、ユニセックスな女性、マニッシュな女性は、このような男性に会ったことがなかったりするでしょう。

次は、「結婚は意識しているが、今は結婚したくない男性」です。彼らの数は最も多く、
女性にアプローチする男性の8割ぐらいいると著者は予想しています。この男性は
付き合う相手に結婚を意識します。ただし、彼らは「いつか誰かと結婚するだろうけれど、
今はしたくない」と思っています。

最後の1割が、最初から「本気で結婚を考えている男性」です。これは、さらにいくつ
かのタイプに分けられます。

全くモテない男性。
全く女性から相手にされない男性は、とにかく結婚したいと考えています。

人生設計において、「今すぐすべきことは結婚」と考えている男性。
彼らは、「社会的な地位」もある程度確立し、仕事も安定しています。就職してから少な
くとも3年以上は経っていて、年齢は田舎なら30代前半以降、都会なら30代半ばから
後半以降が多くなります。親からのプレッシャーなどで、結婚を真剣に考える男性もいます。

独身に疲れて、そろそろ落ち着こうと考えている男性。
独身に疲れてきた人たちも、同様に年齢は高めです。恋愛遍歴は派手な人もいますが、
「恋愛の楽しみ」はもういらないと思っていて、1人暮らしにも、独身の自由さにも
飽きて、そろろろ落ち着きたいと思っています。

もし、あなたが「結婚を全く考えてない男性」と付き合えば、かなり高い確率で婚期を
逃すことになります。「結婚を意識しているが、今は結婚したくない男性」と付き合えば、
高度な駆け引きや幸運が必要となります。「結婚を真剣に考えている男性」を選べば、
すんなりと結婚できるでしょう。

また、「結婚を真剣に考えている男性」には、「結婚を全く考えてない男性」や「今は結婚
したくない男性」とは、駆け引きの方法を変える必要があります。今は結婚したくない男性が
「好きになった人と結婚したい」と考えているのに対し、結婚を真剣に考えている男性は
「結婚したい」がまず先にあり、「条件に合う人と結婚したい」と考えているからです。

この「結婚したい」と真剣に考えている男性に対して、普通の恋愛指南書に従って、小
悪魔のように男性を振り回す駆け引きをすると「彼女は居心地が悪く、結婚に向かない
女性」と考え、あなたのもとを去っていったりするでしょう。お見合いや、結婚相談所に
登録した女性が、普通の恋愛の駆け引きをしてしまい、目的の男性を得られないという
ことが時々起こるのは、こうした理由からです。

あなたがすぐにでも結婚をしたいなら、少なくとも「結婚を全く考えてない男性」を
選ばないことです。
こういう男性と付き合っていれば、関わった時期だけ結婚のチャンスを
逃すと思って欲しいです。それは時に、婚期を逃すほど致命的です。

次に女性が知っておきたい男の分類として、セックス至上主義非セックス至上主義
があります。なぜなら、この2つのどららかにいるかで、男性を結婚に導くための駆け引き
が大きく変わるからです

セックス至上主義の男性は、女性の見た目、若さに強く反応する男性です。モデル
だったりキャビンアテンダントだったりと、女性のブランド価値も重視します。あなたの
付き合っている彼が、セックス至上主義の男であれば、「見た目」の綺麗さを維持し、
磨くことが最重要課題ということになります。また、あなたにアプローチする男性で、あなた
が付き合い始めたばかりの段階で居心地の良さを感じたり、かっこいいと思ったり、
尊敬できると感じたり、助けてあげたい、守ってあげたいと感じたなら、そのほとんど
はセックス至上主義と思って欲しいのです。

一方、非セックス至上主義は、女性と体の関係を持つことが二の次となっています。
彼らは仕事に没頭していたり、趣味に走っていたり、夢を追いかけていたり、男友達
を大切にしていたり、あるいは自室に閉じこもって誰にも邪魔されない居心地のよい
空間を堪能していたりします。そして、女性に強い関心がないため、女性に気に入られ
る努力はしません。ちなみに、非セックス至上主義の中にもイケメンはいるし、心優しい
人もいます。

そして、この非セックス至上主義の男性と会うチャンスは、あまりありまえん。職場やサークル
など、あなたが所属する場にたまたまいる時のみです。

ここで、非セックス至上主義者をもう少し詳しく分類してみましょう。

超エリートタイプ趣味や仕事に没頭するタイプ男友達を大切にするタイプ
夢を追いかけているタイプ1人で過ごす居心地のよさを重視するタイプです
詳細は本で。

これら非セックス至上主義の男性は「彼女に告白されて付き合った」とか、「子供は
彼女が努力してつくった」と言ったりします。そして、彼らには、一般に言われる駆け引き
は、すべて逆効果となります


さらに男性は、「察する能力の低い男性」「察する能力の高い男性」にも分類できます。
前者は、小手先の技に簡単に反応する扱いやすい男性です。後者は、女の打算・
駆け引きを鋭く見破る男性です。

男性に結婚を決意させるものとして、「7つのスイッチ」があると著者は見ています。
詳しくは本で。

ぐっどうぃる博士は、恋愛本の権威だと思います。彼の分析は鋭いです。参考にすると、
恋愛観が変わるでしょう。

以上。

いつも応援ありがとうございます!

書評 「脳には妙なクセがある」

 




池谷裕二の本は、たくさん読んでいます

「進化しすぎた脳」 「受験脳の作り方」 「脳はなにかと言い訳する」 「単純な脳、複雑な「私」」 「記憶力を強くする」 「海馬」 「のうだま」 「のうだま2」 「ゆらぐ脳」 「和解する脳」 「脳はこんなに悩ましい」 などを読了済みです。その中で、どれか1作をお勧めしろと言われれば、本書をお勧めしたいです。では、書評を書きます。

人差し指と薬指の長さの差で、胎生期(たいせいき)に浴びたテストステロン(男性ホルモンの
一つ)の量がわかります。薬指の方が長ければ、テストステロンが強いですテストステロンが強いと、自信に満ちたタイプになり、危険を好み、粘り強く調査し、注意深くなり、反応や動作が早
くなる傾向があります

そうした人は、数学が得意なタイプが多く、またサッカーやラグビー、バスケットボール、スキーといったスポーツ競技においてもよい成績を残すことが知られています。デイ・トレーダーたちも似たようなものです。

株取引の現場はさまざまな情報が高速に飛び交う戦場です。単に正確な数値計算ができればよいというわけではなく、瞬発力や注意力など、体育会系の競技に似た要素も要求されます。人差し指の短い人は、発達期にテストステロンのシャワーをより浴びているから、結果として、投資家に向いています

ちなみに、男性のほうが一般的に人差し指は短いです。男性ホルモンだから、当然ですが、女性のなかにも、人差し指が短い人がたまにおり、そういう人は同性愛の傾向が強いですテストステロンは反社会性を高め、攻撃性を高めるという従来の説がありましたが、覆される実験データが出ました。

実際には、攻撃性を必ずしも高めるわけではないのです。しかし、「テストステロンは男らしくする」という思い込みでも、攻撃性は高まります。プラセボ(偽薬)効果が現れました。本当は、テストステロンを注射されてないのに、注射されたという嘘を教えらえた人の攻撃性が高まったのです

恋人同士でなく、母子の関係についても、面白い事実が分かっています。なんと、母親が若い頃によい経験をすると、そのよい影響が子どもに遺伝するらしいのです。そもそも「遺伝」とは遺伝
子が媒介するものであって、たとえば、親が個人的に経験したことは子孫に遺伝しないと考え
るのが常識です
。この常識を覆す実験データが報告されました。あくまでネズミの実験ですが、人にも関係があるかもしれません。染色体やDNAへの後天的な化学修飾は、精子ではリセットされるのですが、卵子では子孫に引き継がれます

女性は将来に授かる子どものために、よい環境に恵まれることも視野に入れながら若い頃の生活を送ることは、念のためにはよいかもしれないです。子どもを産まなくても、よい環境が本人にとってよい影響があるのは明らかなのですから。

ボトックスは、肌の老化を防ぐとされる魔法の物質です。実際には、ボトックス食中毒の原因として知られるボツリヌス菌の毒素です。この食中毒は、症状が軽微な場合は四肢の麻痺で済みますが、ひどい場合には呼吸ができず死に至ります。つまり、ボトックス筋肉を弛緩させる作用があります。この毒素を顔に注射すると、顔面筋の動きが鈍くなりますだからシワができにくくります。

表情が多少乏しくなるという欠点はありますが、美貌の劣化を恐れる富裕層や芸能人に人気があります。しかし、ボトックスを使用すると、相手の表情を読みにくくなります相手の表情に共感して、真似をすることで、相手の感情を解釈するのですが、ボトックスによって表情が乏しくなると、相手と同じ表情をしづらくなります。だから、相手の感情を読み取りづらくなるらしいです。

赤色は士気を奪いますオリンピックのボクシングで、赤サイドの方が青サイドよりも10~20%
ほど勝率が高いデータがあります
。オリンピックでは赤と青の選手はランダムに割り当てられるし、入場も同時。にもかかわらず、差があります。赤色を見るのは、青色の側です赤色を見ると士気が下がり、青色側が負けるのではないか?と推測されています

柔道にも実は似たような事例があります。白胴着と青胴着では勝率が異なり、青色を着た選手のほうが勝つ確率が高いです。さらに、パソコンのモニタ枠を赤色にすると仕事の能率が低下するというデータもあります

解析結果によれば、人生に幸せを感じる度合いはU字曲線を描くことが判明しています。つまり、20歳以前まで高かった幸福感は、20代で一気に落ち込み、40代から50代前半頃までが最低迷期となります。そして、これを過ぎると回復を始め、調査された範囲では最高齢である85歳に向けて徐々に上昇するのです人生のピークは老年期でした。

この傾向は、子どもや配偶者の存在などの生活環境因子によってほぼ影響を受けないため、ほぼ普遍的な経年変化であると言えます。ただし、気をつけなくてはいけないのが「老人性うつ」です。全般的な傾向として、年齢とともに心は平穏になりますが、盲点が、高齢者のうつ病ですうつ病は老人に多いのです

自由意思とは本人の錯覚にすぎず、実際の行動の大部分は環境や刺激によって、あるいは
普段の習慣によって決まっています
。ここまで読んで、「まさか自由がないはずがない。でたらめ
なことを言わないでほしい」「自分の決定が単なる反射なんて信じられない」
と憤慨や不快感
を抱いた方もいるかもしれません。でも、申し上げたいのです。その感情すらも、そう思ってしまった以上、もはや一種の「反射」でしかない、と。なぜなら、他の感情をいだくという自由があったはずなのですから。

著者の意見に対して肯定的な感情を持つという選択ができたにもかかわらず、そうは思えなか
った。やはり、これはその人の「思考癖」や「環境因子」が決めたものなのです。にもかかわらず
私たちは「自分で判断した」「自分で解釈した」と自信満々に勘違いしてしまいます。

「どうせ無意識の自分では考えが決まっているんでしょ」と考えれば気が楽になります。そう、そもそも私たちは、立派な自由など備わってはいません脳という自動判定装置に任せておけばよいのだから、気楽なものです。もちろん、自動判定装置が正しい反射をしてくれるか否かは、本人が過去にどれほどよい経験をしてきているかに依存します

ですから、著者は「よく生きる」ことは「よい経験をする」ことだと考えています。すると「よい癖」が出てきます。「頭のよさ」を著者は「反射が的確であること」と解釈しています。その場その場に応じて適切な行動ができることです。適切な行動は、その場の環境と、過去の経験とが融合されて形成される「反射」です。

だからこそ、人の成長は「反射力」を鍛えるという一点に集約されます。そのためには、よい経験をすることです。たとえば、骨董品の鑑定士は、実物を見ただけで、本物か偽物か、また本物だったらどれほど芸術的価値があるかを、瞬時に見分けることができます。

ほとんど反射。真贋(しんがん)を見極める力は、経験がものを言います。どれほどたくさん
の品を見たことがあるのか、どれほどすばらしい逸品に出会ってきたか
素晴らしい経験はか
けがえのない財産となり、適切な反射として実を結びます

センスや直感などもすべて経験の賜物なのです。逆に、悪い反射癖が身につくと、なかなか戻すのが難しいです。

要するに、「ボタンを押す」ための準備を、まず脳が始め、その後しばらくして「押したい」という
感情が後付けで生まれます
押したくなったときには、もう脳の中で「押す準備」が整っています
となれば、私たちの「自由意思」とはいったい何なのでしょう?

モニター上で計算問題を解いてもらうテストから、さらに面白い側面が見えてきます。この実験では、ときおり答えがモニターに一瞬見えてしまうプログラムを仕込んでおきます。すると自由意思があると信じているうちでは、答えが見えてしまっても見なかったことにして解答する傾向があったのに対し、「心に自由意思はない」という決定論の考え方を教えてからは、見えた答えをカンニングして答える傾向が強まりました

この結果は、「自由意思を否定されると、思い通りに行動することへの究極の弁明が立つのではないか」と思われますより素直になるということでしょう。しかし、現在の社会、とりわけ法律のシステムは、ヒトに自由な心があることを前提として作られているので、大きな問題です。

身体をそれにふさわしい状況に置くから「眠くなる」わけです身体が先で眠気は後なのです就寝の姿勢(出力=行動)を作ることで、それに見合った内面(感情や感覚)が形成されます

ときに会議中や授業中に眠くなるのも、静かに座っている姿勢が休息の姿勢でもあるからだといえます。あくまでも身体がトリガー(引き金)です笑顔を作ることによって、そのうちに楽しくなるのも、同じことです

さらに「やる気」も同じですやる気が出たからやるというより、やり始めるとやる気が出るケースが多いです。年末の大掃除などはよい例で、乗り気がしないまま始めたかもしれませんが、いざ作業を開始すると、次第に気分が乗ってきて、部屋をすっかりきれいにしてしまった経験はないでしょうか?

 

著者の最新作が出るようなのでお知らせします。

 

 

自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80

です。著者の本はハズレが非常に少ないので、楽しみです。


以上。

いつも応援ありがとうございます!

書評 「米国製エリートは本当にすごいのか?」






東京大学慶應義塾大学の日本勢とスタンフォード、ハーバードの米国勢の財務内容を比較します。

日本勢 年間収入は東大の2098億円慶應の1647億円です。
米国製 年間収入はスタンフォードの約2800億円(1ドル80円換算)、ハーバードの約2960億円です。

収入の中身は、東大の収入の4割は国からの補助金で、その他、国からの援助があるので、
収入の半分以上を国に依存しています
慶應補助金比率は1割ほどで、収入の約6割を授業料、病院収入によって捻出しています。

つまり、日本の大学の多くは、「お上頼り」「授業料頼み」「病院収入頼み」の構図となっています。

米国の大学は、主に資産運用から収入を得ています。その原資が、莫大な寄付基金です。例えば、2.2兆円の寄付基金を持つハーバードは、収入の実に35%(約1000億強)を資産運用から得ています

米国は日本以上に学歴社会です

とりわけ、ビジネススクールロースクールの価値は日本とは比べ物になりません

ビジネス系・政界で要職にありつくには、一流大学のMBA( 経営学修士)やJD(法学博士)やその他分野の博士号がないと厳しいのです。シリコンバレーでも学歴は重要です。グーグルが典型
例です。

同社が学歴を重視する理由は「アカデミックの世界で好成績を残した人間は高い学習能力と
分析能力と地頭のよさが備わっている」
と想定しているからです。

「韓国では、皆が医者か弁護士を目指して、過酷な競争をしている。本当に疲れる」と韓国在住
の長い日本人が嘆いていました。

現実に、医者、弁護士、公務員、サムスン、LGなど一流企業の社員になれる若者は全体の5%ほどです。そのほかの若者に残されているのは、平均月収88万ウォン(約7万円)の非正規社員の仕事が大半です。いったん競争に敗れると、低賃金で働き続けることしか人生の選択肢がありません

いくら、ビジネス本を読み漁っても、よいビジネスパーソンにはなれません。こういうハウツー的な部分は、実際に経験を積み重ねる方が、100冊の本を読むより効果的です。(例 「相手をほめるときは笑顔で、怒るときは怒った顔 など。ビジネスマナーなども)。

すなわち、いくら米国の大学院が日本より実践的だといっても、22歳のときに、米国の職業大学院に留学するのと、日本企業に新入社員として入社するのとでは、後者の方が身のあることを学べる可能性が高いのです

しかし、米国の大学院教育が役立たないわけではありません。

米国の強みは「演繹的に物事を考える能力」「限られた情報から物事を予測する能力」の2点です。

仮説を立て、それを検証し、修正していきます。ビジネススクールでは20代の若者に財務や経営戦略を教え込み、データや数字から情報を読み解くトレーニングを行います。

彼らは、平社員からたたき上げで現場を知るという、日本的な経験がなく、現場感覚に乏しい一方で、抽象的に物事をとらえる能力には長けています。だからこそ、ITや金融といった、ある種のヴァーチャルリアリティ的な空間で圧倒的な優位を保てるのです

まず、エリートは、大まかに3つの種類に分けられます。

「経済エリート」「政治エリート」「軍事エリート」です
米国に当てはめると「経済エリート」はウォールストリートで働く金融マン、大企業の経営者層、
そしてシリコンバレーで成功した起業家などです

「政治エリート」は政治家、ホワイトハウスで働く大統領側近、高級官僚、外交官、そして、ワシントンに生息するシンクタンクの知識人などです

弁護士、裁判官などの法曹エリートも広い意味での「政治エリート」です。

最後に、「軍事エリート」は国防総省、陸軍、空軍、海軍の上層部、そして、軍事産業の幹部たちなどです

このうち、最も力が強いのが「経済エリート」です

中国は完全な「政治エリート優位型」です

政治力を持つものが、富、権力、名声すべてを手に入れます。

ハーバードでMBAを取った人間の多くが、ベンチャーに挑戦するのも、いつでも1000万円以上
稼げる仕事に戻れるという安心感からです

大企業の敏腕エンジニアが、ベンチャーに転職するのも、ベンチャーが失敗しても、次の働き口が簡単に見つかるからです。

日本は失敗したら、大変です。その違いが、日本とアメリカのベンチャー精神の発達に表れているのでしょう。

以上。

いつも応援ありがとうございます!

書評 「臆病者のための裁判入門」





最初から142ページまでは割愛します。著者の裁判体験記の部分です。この部分は、
本書を読んでお楽しみあれ。それ以降のページの書評を書きますね。

民事紛争に巻き込まれたら、いったいどうすればいいのでしょうか?

著者の体験をもとに効率的な紛争解決手段について書きます。

最初に断っておきますがここで扱うのは少額で定型化できない民事の紛争です

多額の金銭がからむなら、最初から弁護士を立てて交渉をした方いいです。

定型化できる事件というのは、交通事故や消費者金融の過払い金銭請求のように膨大な先行事例があるもので、少額の紛争でも効率的に解決するためのルールができあがっています。

著書が巻き込まれたのは、「少額で定型化できない」典型的な民事紛争です。
損保会社の担当者が無断で事故を自損自弁で処理してしまい、そのうえ虚偽
の話をでっちあげて保険金請求をあきらめさせようとしていた、などということ
はふつうはあり得ません。

民間団体が行う裁判外の紛争解決手続きには、法律上は調停(斡旋)と仲裁のふたつ

しかないはずですが、日本では金融機関のADR(金融ADR)などで、その中間ともいえる

「片面的義務」が広く導入されています。交通事故紛争処理センターの「審理」もそのひとつです。

調停が不成立になると、紛争は裁判に移行することになります

ですが、調停(ADR)の大半が本人申立てであることを考えれば、弁護士を立てて裁判する
ことも、本人訴訟を行なうこともきわめてハードルが高いことは間違いありません。


紛争が個人(消費者)と金融機関の間で起きた場合、当事者間の「格差」はよ
り大きな問題になります。金融機関にとって裁判は日常業務のひとつですから、
ほとんど負担にはなりません
。このような状況で調停案を自由に断ること
ができるとするならば、金融機関はすべての調停案を不同意にして、申立人
を「泣き寝入り」させようとするかもしれません。これではせっかくのADRも役に
立たず、利用者から見放されてしまいます。

この問題を解決するもっとも効果的な方法は、「特別調停案」を提示する権限
ADR期間に与え、個人は調停案を断ることができますが、金融機関は原則とし
て調停案を受け入れなくてはならないとすることです

これが、金融ADRにおける「片面的義務」」と呼ばれるもので、金融機関は手続応諾義務、資料提出義務とともに特別調停案の受諾義務を負っています。

ここであらためて、少額の民事紛争を解決する3つの司法制度の特徴を
まとめておきます


1 民事調停
法律的な主張を厳密にしなくても申立てが可能。調停委員を間にはさんで、
相手との合意点を探ることができます。和解案を文書化した「調停調書」は判決

と同様の効力を持ちますが、相手が調停に出ないか、調停案を断れば不成立となります。

2 少額訴訟
60万円以下の少額の民事紛争に対応する制度で、本人訴訟が前提です。原告・
被告の双方が口頭弁論で対峙し、必要であれば当事者尋問や証人尋問を行
ないます。原則として審理は1回で終わり、その場で判決が言い渡されます。

3 簡易裁判
140万円以下の訴訟を扱いますが、審理の仕方は地方裁判所の通常裁判と同じです。


では次に、訴える立場になって少額の民事紛争を考えてみましょう


知人に貸したお金を返してもらえないというトラブルで、相手に返済の意思がある
ものの、分割払いの回数など返済方法で折り合いがつかないような場合は、わざ
わざ裁判をするまでもないので民事調停が適しています。

逆にいえば、話し合いの余地がない場合は民事調停はほとんど役に立ちません

相手に返済する気がなければ、そもそも調停の場に出てこないでしょう。

通常、2回の期日に相手が呼び出しに応じなければ調停は不成立になりますが、それ
でも申立人は調停に出席しなければならないのだから、たんに時間の無駄です。

また、相手が事実そのものを争っている場合も調停は機能しません。貸借の契約書がなく、
相手が「そのお金は借りたのではなくもらったのだ」と主張した場合、調停委員はど
ちらの主張が事実かを判断することができないので、調停はそのまま不成立となります。

少額訴訟は、契約書などで相手の過失(家賃の不払いなど)がはっきりしていて、
手早く判決がほしい場合に適しています

相手に話し合う気も支払う意思もないような場合でも有効で、被告が抗弁しなければ(法廷に出席して自分の主張をしなければ)原告の主張がそのまま認められ、判決を取れば強制執行の申立てができます。

相手に支払う意思がある場合は、裁判官の勧めで和解協議となり、弁済方法などで合意すれ

ば和解調停がつくられます。これは、民事調停における和解と同じです。


実際の少額訴訟では、訴えられた側が出席せず、被告欠席のままの場で判決になる
ことが大半です。その一方で、被告が出てきて反論する場合は、法律の知識のない素人
が法廷で争うのですから、著者のような奇妙なやり取りが頻出することになります。

訴額が60万円を超え、なおかつ契約書などで事実を客観的に証明できるなら、本人訴訟で
簡易裁判(通常訴訟)に訴えてもいいのです
。ただし賠償請求額が100万円程度になれば、
弁護士を代理人とすることも可能です。

それでは、訴えられる側はどうでしょうか


インターネット上でよく見かけるのが、ネットオークションの出品者と落札者の間で、
「商品の説明と実物が違う」などの理由でトラブルになったケースです。

このとき相手の損害額が些少なら、費用の安い民事調停を申し立ててくる可能性があります

民事調停の出頭要請は裁判所から書留で送られてくるので、はじめての人には相当な

威圧感があります。ですが、これは話し合いの勧めなので、それほど深刻にとらえる必要

はありません。民事調停は誰でも申し立てることができ、裁判所は話し合いのために相手方
に出頭を要請するのであって、調停委員会が申立人の主張を認めたわけではないか
らです。

申立人の主張を検討して、話し合いで和解の余地があると思えば調停の場に出ます
そうでなければ、時間の無駄なので裁判所の出頭要請に従わないこともできます。あなた
が調停の場に出なければ、自動的に調停は不成立となり、相手は賠償請求をあき
らめるか、訴訟に訴えることになります

仮に訴訟になっても、民事調停の場に出なかったことは裁判所の判断には影響しないでしょうが、相手は当然ながら、そのことを「不誠実」と非難するでしょう。その場合は、裁判所宛に書面で反論を書き、「本件については話し合いの余地はない」と述べておけばいいのです。

調停期日前に被申立人が和解に応じるつもりがないことを示せば、最初の期日で調停は不成立となります。

次いで少額訴訟ですが、あなたがもし少額訴訟の被告となったら、判決で勝
つことはほぼ不可能だと考えた方がいいです

2011年の統計では、判決に至った5636件の少額訴訟のうち、原告の訴えが却下されたのは14件、棄却されたものは314件しかありません。

じつに訴えの94%で、原告の主張を認める判決が出ています

 

このように、民事調停、少額訴訟、簡易裁判は、裁判所の実務でほぼ同一の
領域の民事紛争を扱うものだと考えられています
。民事調停で不成立になった事
件は地裁に訴えるのが当然であり、それを少額訴訟や簡易裁判に提訴しようとした
著者たちが門前払いされたのは、ある意味当然でした。

考えてみれば、民事訴訟というのは、身に覚えのない被告にとってはきわめて
理不尽な制度です

刑事裁判では、犯罪を捜査した警察が容疑者を逮捕し、さらに検察官が取り調べて、刑事罰を科すのが相当と判断したケースだけが裁判にかけられます。それだけ慎重にやっても冤罪事件が防げないのに、民事訴訟では裁判を起こすのは国民の権利で、誰でも好きな相手を訴えることができます。

それがいいがかりや嫌がらせのようなものであっても、最低限の法的要件さえ満たしていれば、

訴えられた側は被告として法廷に強制的に呼び出され、反論(抗弁)しなくてはなりません。

これは被告にとって大きな負担なので、民事訴訟では原告の訴えをきびしく審理し、
事実関係の厳密な証明を求めています。(これを原告の「挙証責任」といいます)

民事訴訟では、被告は原告が主張したことだけに反論すればいいのです原告が
事実を立証できなければ、それだけで被告は裁判に勝つことができます

事実認定を争う民事訴訟は、もともと原告に不利、被告に有利な仕組みになっています。

それに対して名誉棄損は、プライバシーを侵害し社会的評価を貶めるような虚偽の
報道をされたという訴えだから、挙証責任は報道したメディア側にあります
。名誉
棄損で訴えられたメディア・執筆者は、公益に資することを目的として、じゅうぶん
な取材のもとに、真実であると信ずるに足る理由をもって報道したことを証明しなく
てはなりません。原告は、被告(メディア)の主張に個別に反論していけばいいだけだ
から、一般の民事訴訟とは攻守が逆転しています。これが、三浦和義(ロス疑惑
事件の人)が拘置所にいながらにして本人訴訟で連戦連勝できた理由です。

名誉棄損の訴訟では、原告は証拠を集めて事実を立証する必要は(原則と
して)なく、メディア側の主張の矛盾点を突くだけでいいのです
。(誤解のないよう
にいっておくと、これは名誉棄損の裁判がやり得ということではありません。原告は虚偽
の報道をされた時点で社会的な評価が大きく失墜しており、裁判を有利に進める
ことができたとしても実質的な名誉の回復が可能なわけではないからです)

日本では零細なアパートの大家よりも、家賃を払わない、貧しいひとたちの
権利が強く保護されているので、家賃を6か月以上滞納していないと強制執行
の判決は出ないし、弁護士費用を払ってようやく判決を得ても、運送代と倉庫代
を払わないと強制執行ができません。

そのうえ部屋がゴミ屋敷状態になっていると、修復のために多額のリフォーム代がかかります。一時期「サラリーマン大家」が流行りましたが、日本の司法制度では、素人の不動産経営には大きなリスクが隠されています


最後に、著者の体験記の一部を載せますね。

裁判所はすべての損保会社に対して、「保険契約者や事故の被害者に嘘をつい
て保険金を請求できなくさせても、謝罪して保険金を支払えばそれ以上のペナル
ティはいっさいない」というお墨付きを与えたことになります。それでほんとうにいいのか、
東京地裁。と書かれていました。

 

私も身近に似たような事例を経験したことがあります親が住宅を買ったのですが、
過剰請求されていたのです
。親が見抜いて、担当者に説明を求めましたが、担当者は
そんなことはありませんの一点張り。結局、親の計算が正しくて、担当者は謝りに
きて、土産物を置いていきました。

この事例は、基本的に過剰請求するのはやり得だということです。客がスルーすれば、住宅会社は丸儲けですばれても、謝罪と土産物で済まします。こんなことでいいのでしょうか。

その住宅メーカーの名前を晒したいくらいです。
著者も損保会社を実名にしてませんが、こういう会社は実名を晒せばいいと思いますね。

そうしないと抑止力が働きません。皆さんも、過剰請求には気をつけるようにしましょうね。

ちなみに、コンビニのお釣りでも、応用できそうです。あまり確認しないで、お釣りを毎回受け
取る顧客がいたら、わざと少なく渡せばいいのです。そして、ばれた場合は、すいませんと
謝ります。これでやり得です。


以上。

いつも応援ありがとうございます!

書評 「「本当の国語力」が驚くほど伸びる本」

 

 

この本は、私のような文章が書ける可能性を秘めています
私はロジカルに書いているつもりですが、この本も論理的思考力こそが、本当の国語力だと
説いています


「形式」をまず学ぶことで、中身も向上させることができると主張しています。以下、その例を書きますね。
A 「赤組は1位。白組は2位です。」
B 「赤組は1位。でも、白組は2位です。」
Aは、各組の順位を淡々と伝える文章。それに対して、Bには新しい「意味」が生まれています。白
組は赤組よりも悪い結果だったという事実が強調されています。AとBの意味する「内容」は大き
く異なります
。この「内容」に大きな影響を与えたのは「でも」というたった2文字。つまり、「形式的」なものです。
このような「形式」を意図的に操作できれば、「内容」をも操作できるようになります
つまり、論理(形式)をコントロールできれば、文章の意味(内容)をコントロールできるというこ
とです
。だからこそ、論理的思考力さえつけば国語力は確実に伸びる、と断言できると著者は主張しています。

著者が主張する身につけるべき3つの力とは、「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」の3つです。
順に見ていきましょう。

まず、「言いかえる力」から。抽象化と具体化がキーワードです
抽象化 「みかん・ぶどう・バナナ」つまり「果物」です
具体化 「果物」たとえば「みかん・ぶどう・バナナ」です
「つまり」という言葉は、抽象化するときの必須ワードです。その他には、「すなわち」「要するに」「このように」「言いかえれば」「言ってみれば」「別の言い方をすれば」などたくさんありますが、ここでは「つまり」を代表選手として扱います。具体化するときは、「たとえば」が必須ワードです。

「国語・算数・理科・社会」つまり「  」
この問題の答えは「科目(教科)」ですが、これを「勉強」と答える子がいます。
国語・算数・理科・社会<教科・科目<勉強・学習 の図になります。国語・算数・理科
・社会を「勉強」とするのは、枠組みを1つジャンプした考え方ですね。
「勉強」という言葉には、「経験を積み学んでいく」というような広い意味があります。(「学習」と同じ)から、この場合は「教科・科目」という言葉のほうが適しています。
このように抽象化するのは、それなりに訓練を必要とします。他の例も出しておきます。
パトカー・消防車・救急車<緊急車両<車<乗り物 は高度な問題です。

迷ったときは「という」の3文字を使います。
「北海道・東京都・鹿児島県」つまり「日本」。これは、答えは「日本の地名」です。
「北海道・東京都・鹿児島県」という「日本の地名」はしっくりきますね
「北海道・東京都・鹿児島県」という「日本」はヘンです

さらに、抽象・具体を判断する能力を高める問題です
次の文のおかしなところを直しなさい。
「今日、えんぴつとハサミと文房具を買ってきました」
解答例。1 「今日、えんぴつとハサミとセロテープを買ってきました」
2 「今日、調理器具と工具と文房具を買ってきました」
どちらも、抽象・具体の枠組みをそろえています

次の文は、「何」について書かれていますか?
「外国人の中には、多くの日本人はまだ着物を着て街を歩いていると思っている人が結構い
ますね。刀を下げて歩いていると思っている人もいるらしいですよ。」

解答例。1 外国人には、日本人に対する思い込みがあるということ
2 日本人に対する、外国人の先入観
これは、要約力の訓練です。要約力については、他にもいろいろと書かれていますが、長いので省略します。

次は、「くらべる力」暑いと寒い昼と夜というような比べ方を「対比」といいます
「昼と夜」が反対語と言いきれないのは、「朝と夜」「朝と昼」などの組み合わせも成立するためです。このように複数の組み合わせがある対比を「ワンセットタイプ」と呼びます。
また、「暑いと寒い」のような対比は、「正反対タイプ」と呼びます。他には次のような例があります。
「ワンセット」 昼と夜晴れとくもり過去と現在冷たいとぬるい
「正反対」 暑いと寒い大と小内と外生と死明と暗成功と失敗
「くらべる力」とは比力のことを言います。 

くらべる力をつける訓練法
問題。ガラスでできた食器は割れやすい。それに対して、(  )
答えは、「プラスチックでできた食器は割れにくい」など。(木でできた食器なども可)。
「それに対して」以外の表現も学ぶといいです。
例題。彼は北に向かった。一方、彼女は東に向かった
問題。正しいのはどちらですか?
 「北 それに対して 南」(正反対)。
イ 「北 それに対して 東」(ワンセット)。
正しいのはアイは△
ウ 「北 一方 南」(正反対)。
エ 「北 一方 東」(ワンセット)。
どちらも正しい
他にも、「しかし、でも、が」は「対比」の働きをします。

本質を突く「相違点」を見つけられるか?
問題。「音楽」と「図工」の共通点・相違点を文章化しなさい
答え。1 共通点(学校の科目) 相違点(小学校までの呼び方かどうか。図工は美術に変わる)。
2 共通点(学校の科目) 相違点(実体のあるものを生み出す科目かどうか)。
3 音楽と図工は、どちらもABCで評価される科目である。しかし、ひとくちにABCで評価され
るといっても、違いはある。たとえば、音楽は、音程などの客観的基準で評価されることが多
いが、図工は、先生の主観的基準で評価されることが多い。その点では、音楽のほうが、
Cをつけられても納得できる科目だと言える
。(この答案は優秀)。

最後は、「たどる力」正しい因果関係(原因と結果の関係)で書かれている文章が、たどってい
る文章です

例題。青が好きです。だから、赤が好きです
「青が好き。だから、水色も好き」であれば、多くの人が納得するでしょう。しかし、「青が好き。
だから、赤も好き」では、多くの人が疑問を抱くはずです。
大切なのは「多くの人」という部分。「多くの人」が「なるほど、順当だ」と思うかどうかが「因果関係」の判断基準なのです。
より具体的に言えば、「だから」が成立するのは、「10人中8人ほどが納得できる場合」。それが因果関係というものです。
要するに、より高い「客観性」があるかどうかですね

因果関係のミスをなくす方法
例題。けんかした。だから、仲直りした
仲直りした。なぜなら、けんかしたからだ
仲直りした理由があるとすれば、「相手が誤ってくれたから」とか「理解し合えたから」とか、そう
いうことでしょう。「けんかしたから」はおかしいです。
「なぜなら」を使うと、因果関係のミスに気づくことができます

文部科学省は、この本を小学校の全教師、中学校の国語教師に配るべきだと思います今の国語教育は完全に間違っています。国語教育では、この著者の本が一番、お勧めです。

以上。

いつも応援ありがとうございます!

書評 「なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?」





日本の就職戦線は、海外の大学生との競争にさらされつつあります。相対的に、日本の大学生
の学力が落ちている現状だと、海外の大学生に職を奪われる可能性があります

日本の大学生が勉強しないのは、昔なら、良かったのですが、今の国際競争の就職時代には、
優秀な外国人に職を奪われる危険性があるのです


さらに、大学自体も競争にさらされています。日本の大卒が戦力にならないと思われれば、
入学する生徒も減るでしょう;。優秀な学生は、海外の大学に進学するかもしれません

また、企業の競争は熾烈を極めている中で、海外の優秀な大卒を採用している海外企業
日本の劣った大卒を採用している日本企業では、日本企業は苦しい戦いを強いられるでしょう。

日本の大学生が勉強しない理由。負のスパイラルがあります。

1 企業側。大学の成績は当てにならない。

2 大学生。就活で、企業側が大学での勉強を重視してないので、勉強したくない。

3 大学の先生。学生側の勉強に対する真剣度が低い&単位を取るための評価を
厳しくすると、学生が選択しなくなる。それより、簡単に単位を取れるようにして、
自分の研究に力を入れたほうがマシ。

4 大学生。簡単に単位が取れる&卒業は簡単にできる。つまらない授業も多いので、
やはり課外活動に力を入れたい。

5 企業。大学の成績は当てにならない。面接で課外活動のことを中心に聞いて、合否
を判断するしかない。

この1~5は、負のスパイラルです。(1~5まで行き、また1に戻り、繰り返します)

海外と日本の採用の流れ
海外。就職希望者→大学の成績で選抜→面接。
日本。就職希望者→学名(学部含む)、市販テスト(SPI2など)で選抜→面接。

どちらも、「考える力」を見ています。海外では、大学での成績が当てになります。日本では、
学名(学部含む)、市販テスト(SPI2など)で、「考える力」を見ています。

課外活動と学業では、学業の方が、深い「考える力」は身につきます。課外活動(バイトでも)
考える力はある程度、身につきますが、学業は、「理解することも難しい」「一定の量の記憶も
同時に必要」「「論理的に考える必要がある」「概念的な問題も多い」「プロ中のプロである
先生との対話」
などで、頭を極限まで使う点で、学業の方が深いです。

▲著者は、上記に挙げた負のスパイラルを脱出するための手段として、NPO法人DSS
を立ち上げ、2011年、首都圏の有名9大学28学部に在籍している4年生約2000人を
対象とした、大規模な調査をしました。

この調査で、「考える力」を育成している授業、「考える力」を評価している授業を明らかに
し、大学側を起点として、負のスパイラルを変えていこう
という試みです。

調査結果は、本の巻末に詳しく書いてあります。東大経済学部、法学部の成績は当てになる
らしいです。こういうことを企業が知れば、大学側も意識して、授業の質を高めるし、学生も
採用に、成績が関係してくるかもしれないなら、質の高い授業を選び、勉強しようとなりますね



以上。

いつも応援ありがとうございます!

書評 「ビッグデータの正体」




私がこの本に副題をつけるとしたら、「直感も、論理的思考力も不要な時代」です。


人間は理由付けが好きです。しかし、現実は、人間は日常生活において、ほとんど直感的
判断で動いています
スモールデータ時代は、因果関係を重視していました。ですが、ビッグデータ時代においては、因果関係を軽視するようになりました。

因果関係より、相関関係を重視するのです。ある結果が出たとして、相関関係が判明すれば、
原因なんてどうでもいいわけです。人間は、日常生活においては、理由なく行動することが
多いです。さらに、世の中は複雑系です。理由・原因なんて、たくさんあります。

人間が根拠を持って、説明できることなんて限度があるのです。ならば、相関分析で答えが出
ればいいのではないでしょうか
相関分析で答えが出れば、理由なんてどうでもいいのです。もちろん、それでも、人間は、原因を探りたがる生き物ですが

例えば、こういう例があります。相関分析の結果、「オレンジ色に塗装されたクルマは欠陥が大幅
に少ない」
ことがわかりました。他の車の平均値の半分ほどだったのです。

ここまで読むと、その理由が気になり始めます。原因となりそうな仮説はいくらでも浮かびます。
ところが、物事を解明しようとすると、かえって焦点がぼやけます。確かに、相関関係はある
し、数学的に示すこともできます。

しかし、因果関係となると、そう簡単にはいきません。だから、相関関係の裏側にある理由を
説明しようとしない方が賢明なのです
。馬鹿げた話、車の所有者はオレンジ色に塗っておくと、
いいことがあるかもしれません。

こうした事実を考えると、信頼できるデータを基にした相関分析を始め、因果関係に依存しな
い手法は、直感的思考でひねり出した因果関係よりも基本的に優れています
。しかも、文脈が
増えてくると、じっくりと時間をかけて因果関係を探る論理的思考よりも、相関分析のほうが
さらに使い勝手や効率が高まります。

さらに、相関分析で、答えを出してから、因果関係を探ること可能でしょう。やみくもに探るより、
よほど効率がいいのです。

ここで、ビッグデータをどのように活かせるのか?の例を書きます。

▲人間の臀部(でんぶ)、つまり尻の形状を分析し、数値化し、データ化することで、座り方自体
が情報になるといいます。この技術は、自動車の盗難防止システムとして開発されています。

登録ドライバー以外が運転席に座ると、パスワードを求められ、失敗するとエンジンがかかりません。この技術の応用分野は、ドライバーがウトウトして前かがみになると、警報を鳴らしたり、自動的にブレーキをかけたりすることです。

しかも、自動車の盗難防止だけでなく、乗り逃げした容疑者を指紋同様に臀部から特定するこ
とも可能かもしれません


▲グーグルはOCR(光学文字認識)ソフトでデジタル画像にある文字や単語、文、段落を認識させました。この結果、単なるデジタル画像ではなく、個々の文字が絵ではなく文字としてデータ化されました。

この作業によって、アルゴリズム解析が可能になり、文章の索引作成と検索も実現しました。言葉をデータ化すると、数えきれないほどの用途が生まれます。グーグルは、この技術を、機械翻訳サービスの品質向上に役立てています。

グーグルのシステムは、翻訳書を自動的に選び出し、翻訳者がある言葉から別の言語への翻訳
時に使用する単語やフレーズを分析しています。これを突き詰めれば、翻訳は大掛かりな数学の
問題
として扱えます。一方の言語のある言葉に対して、別の言葉ではどの言葉が最適な置き換えになるのか確率として計算できるわけです。

アマゾンは、アルゴリズム「統計的に有意な語句」を拾い、テーマ上のつながりがある本を見つけ出すサービスがありますが、それ以外には膨大な語句をビッグデータ分析に活用していません。書籍内の利用に関して、保守的な出版業界から制約条件を付きつけられているのでしょう

ビッグデータ時代の問題点。
プライバシーの問題があります。次に、ビッグデータを駆使すれば、まだ犯罪を犯してもないのに、「この人は犯罪を犯す予定がある」と分析され、犯罪前に逮捕されてしまう可能性があります。

また、クズな情報からはクズなデータ分析結果しか出ません。例として、ベトナム戦争があります。上官に対し、嘘の戦死者数を報告していたのですその戦死者数のデータを基に、戦況は
良いのではないか?
とアメリカ幹部は判断していました。

さらに、データ分析からは思いつかない発想があります。スティーブジョブズは、iPad発売に当たって市場調査は一切実施していないとインタビューで説明しています。他にも、発明のひらめきは
データ分析からは出てきません
。自動車王ヘンリー・フォードには「車がない時代に「欲しいもの
は何か」と人々に尋ねたら「もっと速い馬が欲しい」と答えただろう」
という有名な発言があります。

翻訳書だけど、訳がこなれていて非常に読みやすいでえす。お勧めです。


以上。

いつも応援ありがとうございます!

書評 「ここをチェック!ネットビジネスで必ずモメる法律問題」




この本は、事業の立ち上げから軌道に乗るまで、そして軌道に乗ってから直面するであろう法律問題を、順に時系列で書いています。

IT・ネットビジネスに関わる方は必読と言えるでしょう。

著者は、IT系で起業しましたが、契約上の法律のトラブルで、事業がつぶれたそうです。
最近、そういう事例も多いとのこと。油断はできません。あらかじめ、直面するであろう法律問題はつぶしておいたほうが良いでしょう。

例えば、オンラインゲームなどにおいて、実際はあるアイテムを購入しないと一定レベル以上のステージには進めないにもかかわらず、「完全無料で利用可能」と表示したり、クラウドサービスなどで、実際には無料のデータ容量、データの種類は限られているのに、「無料ですべてのデータを保存して、どこからでもアクセスできます」などと表示するのは、景品表示法に違反します。

他にも、エスクローサービス、資金移動業、代金決済代行サービスなど興味深い用語と事例が載っています。

まとめサイト著作権問題、リンクを貼る方法、商標権、契約書の注意点、瑕疵担保責任、損害賠償条項、パブリシティ権、有利誤認表示、利用規約、プライバシーポリシー、特定商取引法に基づく表示、資金決済法、前払式支払い手段、ユーザーが未成年の場合の対処法、特定電子メール法、オプトイン、措置命令、特許公報、著作者人格権、権利処理、プロバイダ責任制限法、発信者情報開示請求、資本政策 など盛りだくさんのキーワードがあります。

これらのキーワードで知らない語が多ければ多いほど、買いの1冊でしょう。
また、これらの語以外にも、まだまだたくさんの内容が書かれています。

IT、ネットビジネスで、法律で挫折したり、会社を潰さないために読んでおきたい本です。

以上。

いつも応援ありがとうございます!

 

書評 「外資系コンサルが教える読書を仕事につなげる技術」




ビジネスパーソンとしての基礎体力をつけるための読書と、リベラルアーツ=教養に関する本(ビジネスパーソンとしての個性を形成するための読書)の2種類があるといいます。

前者は、定番を何度も繰り返し読めば事足りるそうです。それらの本は本に掲載されています。

後者の読書は、時間軸が長く、いつ役に立つかわからないので、ストックしておく必要があるそうです。


スティーブ・ジョブズが大学で受けたカリグラフィーの授業がマッキントッシュのフォントを開発する上で決定的な役割を果たしたことを自伝で明かしています。学生時代のインプットが長い時間をかけてアウトプットへとつながったのですが、それが教養の特徴だそうです。

著者は、MBAなどで学んだこともなく、ほぼ本だけで学んでいて、仕事でも困ったことがないということなので、経営コンサルタントの座学は、独学でも困らないという証拠でしょうね。

ベストセラーは一切読まない方がいいとのこと。理由は差別化できないし、陳腐化が早いから。
私も基本的には、同意です。

ビジネスパーソンとしての基礎体力の本だけでは、差別化はできないので、教養書で差別化しようというらしいです。

2種類ある読書のやり方については本書で。

 

以上。

いつも応援ありがとうございます!